あらすじ
異世界に転移した佐藤隼人は、パウロと名乗り冒険者になることも英雄を目指すこともなく、小さなじゃがバター屋を始めた。
しかし王国では、幻の花ベルティアの球根を巡る投機熱が加速。誰もが「人生を変える大金」を求める中、パウロだけは異常な値上がりに違和感を覚え、静かに日常を守っていた。
やがてベルティアバブルは崩壊し、国が混乱に沈む中、変わらず働き続ける彼は「未来を見通した東方の賢者」と呼ばれるようになる。
本人はただ、危ない賭けをせず毎日じゃがバターを売っていただけなのに。
そんな彼の前に現れたのは、嘘や欲に染まらない黒装束の女性クララだった――。