あらすじ
異世界に転生した理系男子・コーイチ。
与えられたスキルは、剣も魔法も強化しない地味な能力《カルキュレーター》。
敵の弱点が見えるわけでもない。
ステータス画面もない。
レベル表示もなければ、「俺また何かやっちゃいました?」も起きない。
できるのはただ一つ。
状況を整理し、選択肢を比較し、
一番“無理のない行動”を選び続けること。
派手な魔法は使えない。
回復魔法も万能ではない。
この世界では、怪我は普通に命取りだ。
だからコーイチは――
危険な依頼は受けない。
無理な戦いはしない。
勝てる方法が見えないなら、そもそも戦わない。
その結果。
なぜか彼だけ、攻撃を受けない。
致命的なミスをしない。
気づけば、誰よりも長く生き残っていた。
肉食系先輩冒険者・ミアと組み、
素材採集、解体、魔石回収、割り勘の報酬分配。
派手さはない。
でも、妙に安定した冒険者生活が続いていく。
これは
チートで無双しない異世界転生。
理屈と慎重さで
「死なないこと」を選び続ける男の、
静かで現実的な冒険譚。
……とはいえ、コーイチも人の子。
冒険だけでは終わらない、
ちょっと嬉しくて、少しだけ恥ずかしい出来事も――
まあ、いろいろあります。
R15の部分だけ別の作品としています