あらすじ
1人の天使が、冤罪により堕とされた。
善行に依存することでしか、自分を他者と対等に見られなかった少年天使、ドリーム。
彼の願いは誰かの役に立ち、誰にとっても必要な存在であれるのを証明出来ること。
しかし彼は、覚えのない重大な仕事の過失を、IDの一致という事実のみに咎められる。
焦った彼は、思ってもいない事を口走ってしまい、その結果として、天使の資格を剥奪された。
地獄へ堕とされた彼は、変わり果てた自分の姿と状況に深く、深く絶望した。
それさえ、果てに自分の過ちだと信じようとしていた時。
彼に声が掛かった。
「それがそうじゃないんだ、残念ながら?」
冷徹な悪魔が、そう告げる。
彼はドリームに真実を与えた。
全てが仕組まれた冤罪だと。
それでも尚ドリームは、自分が再び天での居場所を取り戻す事を望んだ。
そんな思いを、悪魔は煩わしそうに見つめる。
「私が正しいと証明できれば…」
戻れると、信じていた。
「あの場所に、戻れますよね…?」
「………そうかもな」
これは後に、『夢の悪魔』呼ばれるようになった、一人の少年の軌跡。
死後の世界の地獄より、彼が望まぬ正義を謳う。