あらすじ
『聖剣戦記エルドガルド』
王道の戦略ゲームを田中進は愛していた。
それこそ、二軍中心、購入武器禁止、能力上昇アイテム制限、死者ゼロなどの縛りプレーを己に課しながらするほどに。
そして、幾度目かのルナティックプレーをクリアしてエンディングを見終えた時、本来ならタイトル画面に戻るはずが、真っ白な画面に切り替わり、中央にこう書かれていた。
『ここまで遊んでくれてありがとう!君はこの世界のヒーローさ☆」
「星をつけるな!」
エンディングで人を泣かせた直後に、星をつける見慣れない終わり方の後、彼は見知らぬ大地に飛ばされた。
そこはまるで、『聖剣戦記エルドガルド』を模したような現実世界。
『特別兵種《ヒーロー》』となった進は、右往左往しながら原作前のこの世界を生き延び、その過程で色々やらかす。
その結果、本来的だった奴が原作主人公の隣で味方同然でいるかと思いきや、第一話から終盤のボスが奇襲をかけようとする、主人公が育つ前に魔王が攻めてきたような状況が起きたり。
普段の見た目はTheモブで、印象にすら残らない彼が、覆面武士忍者風に変装をしながら、感動のエンディングのためにひぃこらいいながら暗躍する、誰得の物語である。