あらすじ
極限まで科学が発達した、はるか未来の世界。
18歳のネオンには、どんな超医療でも覆せない「20歳で確実に死ぬプログラム」が組み込まれていた。
あと2年の命を全力でバカバカしく生きるため、ピントのズレた終活ボケを連発するネオン。
そんな彼女に冷たくも優しくツッコミを入れる、幼馴染の真面目な女の子・ナユタ。
凸凹な二人の、どこにでもある楽しい日常。
――しかし、ナユタにはネオンに隠している「絶対に譲れない狂気」があった。
「20歳で死ぬなら、そこまでの大事な19年を、もう一度繰り返せばいいだけ」
実家の時間力学研究所からデバイスを盗み出し、たった一人で禁忌のタイムラインを巻き戻し始めるナユタ。
一度目がダメなら二度目。二度目がダメなら三度目。
ネオンを救う数式を求めて、ナユタは気の遠くなるような、それこそ【那由他】の数に匹敵するループを繰り返していく。
何千万回目かの19年目。
ツッコミを入れる気力すら失い、ただ機械のように計算を続けるナユタの死んだ目に、最後の一瞬が訪れる。
これは、恋愛感情を持たない二人の女の子が、無限の絶望の果てにたった一つの奇跡を掴む、涙のSF感動作。