あらすじ
死海から掬えどとうに遅いのにこっちの水は甘いときみは
誠実な既成事実で攫われた愛らしき花も血と同じ色
奇を衒うそんなところが好きだけど花冠でプロポーズとは
窓からは見えぬ大輪持ち込んで花火を殺すような水切り
血が染みるティッシュばかりが溜まりゆくゴミ箱すらも花籠と言う
芍薬も牡丹もpeonyだと知った歩けないからLillyははずれ
顔貌が佳くて別名貌佳草美人薄命反例だねと
芍薬は三十年は生きるからあの庭にいく身体から抜け
棺桶に同じ花だけ敷き詰めてあの日と同じ白い芍薬
幸せな結婚の意の白い花灰になれどもあいも変わらず