あらすじ
私には婚約者がいる。
スロウバー侯爵家の次男であるルシフェル様だ。
彼は、光輝く黄金の髪に、南海の海の色のような澄み切った瞳を持ち、優しく精悍で、この世のものとは思えない美しさを持つ男性だ。
リリアンヌは、パッとしない赤茶色の髪に濃茶の瞳という、ごくごく普通の容姿だ。 そうなると当然、周囲からのやっかみや嫉妬、様々な嫌がらせが私に襲いかかる。
だが、それも耐えられないほどではない。なぜなら、彼には他に最愛の人がいるからだ。
「リリアンヌ、すまない」
いつものように、彼は去っていく。
私は、こんなことはいつまで続けるのか……
私は彼に魅了されている。だから、私からは離れられない。
そして彼の恐ろしい秘密を知っている。だから彼を裏切れないし、裏切る気もない。
だけど、この秘密と彼との関係をいつまで続けるのか、私自身もわからない