あらすじ

児童養護施設で育った三上悠斗は、二十一歳で初めての一人暮らしを始めた。 ところが、一合しか米をといでいないはずの炊飯器が、毎朝きっちり二合の飯を炊く。 古い炊飯器の故障なのか。施設の炊事当番で身についた身体の癖なのか。 神宝町の拝み屋・慈恩は、炊飯器のコンセントを抜き、米びつを空にして眠るよう告げる。 それでも翌朝、炊飯器には温かい二合の飯が炊けていた。 残っていたのは死者の念ではない。 悠斗自身の身体が覚えていた、誰かと向かい合って食べた時間だった。

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小説を読もう2026/07/21
  • 現在の作品二合の炊飯器