あらすじ
人の強い想いは、ときに世界の理を歪める。
後悔、悲しみ、怒り、願い──行き場を失った感情は、やがて異能を宿した存在〈オブジェクト〉となる。
それを壊しても、また別の場所で生まれ変わるだけ。
必要なのは破壊ではない。想いを理解し、その役目を終わらせる〈想結〉。
その使命を担う者たちは〈クローザー〉と呼ばれていた。
過去に囚われ続ける青年・黒崎透は、人々から寄せられる不可解な依頼を通して、オブジェクトに宿る想いと向き合っていく。
やがて彼は、自らの過去とも向き合うことになる。
これは、想いを消す物語ではない。
想いを閉じ、人がもう一度前へ歩き出すための物語。