あらすじ
剣の名家グランヴェル家に仕える剣士隊長アルドと、魔法の名家ルクシエル家に仕える魔法師隊長リシア。二人は戦場で何度も刃と魔法を交える宿敵として知られていた。
しかし、本当の二人は幼い頃から互いを想い合う恋人同士だった。王都外れの小さな教会で育ち、一つのパンを分け、寒い夜には一枚の毛布へ身を寄せてきた二人は、針金の指輪を交換し、いつか家族になると誓っていた。
だが、才能を見いだされた二人は、敵対する名家へ別々に引き取られてしまう。自由に会えなくなった二人が顔を合わせられる場所は、戦場だけ。表向きは殺し合う宿敵を演じながら、密かに攻撃を外し、一騎打ちを長引かせることで兵士たちを守り続けていた。
やがて、罪のない民まで犠牲にする大規模な決戦が命じられる。二人は名家へ反旗を翻すが、反逆者として処刑を宣告されてしまう。
部下たちの助けと女神の力によって別世界へ逃れた二人は、学校、冒険、旅行、そして同じ家へ帰る生活を望む。
これは、戦場でしか会えなかった二人が、奪われた青春と未来を取り戻す物語。