あらすじ

「君は味気ない女だ」――無能と詰られ、婚約を破棄された。ええ、どうぞ。 宮廷じゅうが讃えた元婚約者の"天才の舌"は、十年ずっと、後ろに控えたわたしの舌だった。 黙って身を引いた三日後。王室美食官を懸けた御前品評で、彼は安酒を名品と讃え、寄り添う令嬢もろとも、自分の口から崩れ落ちる。 そして末席のわたしに、公爵が問う。「そなたの目には、この一杯、何と映る」――十年埋めてきた舌が、初めて、わたし自身のために口をひらく。

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小説を読もう2026/07/21
  • 現在の作品無能と婚約破棄された私が黙って身を引いたら、翌日から婚約者の"天才の舌"が二度と当たらなくなったそうです