あらすじ
数え切れないほどのバグと、ハッピーエンドを上回る大量の死亡ルートを搭載した伝説のクソゲー――『ドキドキ学園♡ハートorライブ』。
二か月間プレイし続けても一度もヒロインを救えなかった青年・河合真也は、攻略情報を確認しながら歩いていたところをトラックに轢かれ、命を落としてしまう。
次に目を覚ましたとき、真也がいたのは、あのクソゲーの舞台である私立桜花学園だった。
しかも、転生したのは物語の主人公ではなく、名前すら設定されていないただのモブ生徒。特別な能力もなければ、ヒロインを攻略する資格さえ持っていない。
そんな真也が最初に出会ったのは、失恋によって心を壊し、これから死亡ルートへ突入するはずだった令嬢・鐘崎サクラコだった。
「このあと少し……どこか遠くへ行ってしまおうかと」
「バッドエンドルートじゃねえか!」
ゲームで何度も見た悲劇を繰り返させないため、真也は攻略選択肢ではなく、自分自身の言葉でサクラコを引き止める。
誰かに必要とされなければ生きる意味がないと思い込んでいたサクラコは、初めて自分を本気で必要としてくれた真也によって救われ、やがて本来の主人公ではなく、真也へ心のすべてを捧げるようになっていく。
だが、サクラコの死亡フラグを折ったのも束の間、学園にはほかにも破滅寸前のヒロインたちが待ち受けていた。
これは、クソゲーの知識しか持たないモブ転生者が、次々と死亡フラグを立てる少女たちを救い、その結果、全員の愛情を重すぎるほど拗らせてしまう物語。