あらすじ
今、世間はとあるウイルスの存在に頭を抱えている。
感染するとまず関節痛を引き起こし、痛みのある患部にあざができる。最初のうちは軽い咳など風邪に似た症状が出るが、日に日に症状は重くなり、感染した一ヶ月後には四十度以上の高熱に苦しむこととなる。一度高熱が出てしまえば、その後はあっという間に熱が下がり体調も回復していくが、その過程で感染者は数ヶ月〜半年分の記憶を失ってしまう。
これは、そんなウイルスに感染してそろそろ一ヶ月が経とうとしている少年が、記憶を失った自分に向けて手紙を書く話である。
そして、そんなウイルスに感染し半年分の記憶を失ってしまった少年が、記憶を失う前の自分からの手紙を読む話である。