あらすじ
とある国のとある辺境の村。
ひとりの老人、朔太郎がぬいぐるみ修理店を営んでいた。
40年にわたり村でぬいぐるみの修理をしていた彼を村の子どもたちは「サクタローおじいちゃん」と呼び、慕っている。
そんな彼には、固有魔法を持っている、という秘密があった。
「テディベアと話せる魔法」
ごく限られた場所でしか使えないその固有魔法は、しかし朔太郎にとってはとても使い勝手のいい魔法だった。
犬に噛まれて腕がちぎれてしまったテディベア、リボンを失くしてしまったネコのぬいぐるみ、火事で焼けこげてしまった大きなテディベア。
今日も村では、朔太郎がぬいぐるみをなおしている。
これは、老人とテディベアと、すこしの魔法のおはなしである。