あらすじ
「――対話型リアルバディ、柊型モデル、初期化を完了しました。これよりマスターの生活の最適化を開始します……。起動コマンドを入力してください」
高校2年の梅雨時。
趣味で開発していた自作のAIアプリがバグった直後、俺――進藤拓海のボロアパートに現れたのは、学校の『生ける国宝』こと圧倒的令嬢のクラスメイト、柊瀬里奈だった。
デニムのエプロン姿で、耳まで真っ赤にしながら、抑揚のない機械音のモノマネ(※ただし緊張で声は震えている)で「私はAI」だと言い張る瀬里奈。
どうやら彼女、俺のことが好きすぎるあまり、普通に近づけなくて斜め上の暴走を起こして我が家に居座る暴挙に出たらしい。
(いや、生身の柊さんだって丸分かりなんだけど……っ!)
でも、重箱に詰まった料亭レベルの手作り唐揚げはおいしいし、俺が「美味い!」と言っただけで「ふにゃあ……」と見たこともない幸せそうな笑顔でメルトダウンしてしまう。
健気で可愛い彼女のプライドを傷つけないため、俺はすべてを察した上で、この可愛い『AI(仮)』のバグにとことん付き合ってあげることにした。
「じゃあ、次のコマンドを入力する。――明日から毎日、俺の部屋で一緒にご飯を食べてくれ」
「――っ!?!?!?(処理落ち中)」
命令されるたびに内心で大爆発を起こすお嬢様AI(仮)と、それを知りながら美味しく甘やかされる主人公の、無自覚(?)イチャイチャ新感覚ラブコメ、起動!