あらすじ
七月七日の夜だけ、町外れの踏切の向こうに現れる「星屑郵便局」。
そこでは、届かなかった願いを星へ届けてもらえるという。ただし、その代償は「願いと同じ重さの記憶」。
高校二年生の澪は、自分の名前を忘れてしまった母に、もう一度思い出してもらうため、幼いころに書いた短冊を差し出す。
「お母さんが、ずっとわたしを忘れませんように」
願いが叶うなら、母との思い出をすべて失ってもかまわない。
そう決めた澪を待っていたのは、あまりにも切なく、やさしい奇跡だった。
七夕の夜に交わされる、母と娘の記憶と願いの物語。