あらすじ
四限目の授業が終わった放課後。
掃除の時間、教室の片隅にある古いロッカーから、誰のものか分からない忘れ物が見つかる。
スマートフォン、弁当箱、体操着、ノート、定期入れ、お守り……。
それぞれには、クラスメイトの名前が書かれた付箋が貼られていた。
しかし、誰一人として、それが自分の物だとは認めない。
忘れ物に触れた瞬間、封じられていた"ある記憶"がよみがえり、生徒たちは次々と教室から姿を消していく。
出口のない教室。
思い出せない一年前の出来事。
そして、最後まで名前の書かれていない、血のついた片方だけの運動靴。
忘れてはいけなかったものとは何だったのか。