あらすじ
「君のことは僕が守るから」
大手文具メーカーの企画部で働く吉岡早苗にとって、岡田主任は完璧な理想の上司だった。
優しく、地元も近く、どんな悩みも親身に聞いてくれる頼れる存在。
しかしある日から、早苗の日常は音を立てて崩壊し始める。
立て続けに起こる陰湿な嫌がらせ。誰が、なぜ自分を狙うのか──? 恐怖と孤独のどん底で、唯一の頼みの綱となったのは、誰よりも自分を気遣ってくれる岡田だった。
やがて、早苗は岡田に恋を隠せなくなり告白する。しかし、岡田は「公私の区別はつけたい」とあっさりと彼女を振った。それでも変わらず優しく守り続けてくれる岡田を、早苗は心から信用していた。
だが、彼女はまだ知らない。
その優しい微笑みが、あの日の「告白」をきっかけに、自分を追い詰めるための完璧な檻となっていたことを。