あらすじ
伯爵家の末娘シルヴィアは、精霊の力を借りられる秘密を必死で隠していた。バレれば「聖女」として塔に幽閉され、死ぬまで国の道具にされてしまうからだ。無能な落ちこぼれ令嬢を完璧に演じていたシルヴィアだったが、王城の夜会で冷徹と名高い第一王子ルシアンの鋭い視線に晒される。
その夜、大好物の「幻の蜜酒」を狙って城の厨房へ忍び込んだ妖精たちを連れ戻そうとしたシルヴィアは、待ち伏せていたルシアンと鉢合わせてしまい――。
「――この子は精霊の血を引いている」
一瞬で秘密を見抜かれた絶望の中、王子から提示されたのは、予想外の「秘密の相棒」としての契約だった。