あらすじ
『喋れるかただそれだけで生き死にを決める奴が人の心を語るな』
Mēdeiaという歌人の短歌がネットを駆け巡ったのは、高崎市内の障害者施設「藍光園」で利用者25人が殺傷される事件が起きた3年後のことだった。
犠牲者の一人、20歳で亡くなった小笠原啓斗の父である嶺二は、犯人の梶原充に対して憎しみと殺意を抱えて生きていた。
障害者にも心があると訴え犯人と面会を続ける脳性麻痺の野崎進也、自閉症の息子を持ち、事件についての記事を発信する記者の山神大知、ワイドショーのインタビューに答える藍光園の元職員の女性、討論番組で起きた放送事故、そして息子の日記ーー。
様々な人の心と物語が交錯し、ある衝撃的な出来事が起きる。
※この物語は、実話を元にしたフィクションです。実在の人物、団体などとは一切関係ありません。
※非常にデリケートかつ衝撃的な題材を取り扱っています。できる限りショッキングな描写は省いていますが、トラウマに触れそうな方はブラウザバック推奨します。
私自身も事件に関して色々と思うところがあり、書かずにはいられませんでした。賛否両論あるとは思いますが、読んでいただければ幸いです。
参考文献は以下になります。
・『津久井やまゆり園「優生テロ事件」、その真相とその後: 戦争と福祉と優生思想』 佐藤幹夫著, 現代書館, 2022
・『やまゆり園事件』 神奈川新聞取材班, 幻冬舎,2020
妄想コンテスト『化ける』参加作品。