あらすじ

『屍骸地(しがいち)』 ここでは金では何も買えない。 払うのは、肉か、骨か、それとも命か。 警察から護送中、事故により逃走した30歳の脱獄囚――谷 竜。 山中を逃げ続けた先で辿り着いたのは、 地図にも存在せず、誰も知らない集落。 「屍骸地(しがいち)」 そこでは金も法律も存在しない。 水一杯で爪一本。 食料なら歯一本。 薬は耳。 宿なら指。 家なら腕。 そして、人一人の命は――心臓。 この村では、自ら身体を差し出す者も、 他人の身体を奪う者も等しく”商人”と呼ばれる。 逃げようとした者は必ず捕まり、 翌日には市場で「商品」として並ぶ。 谷竜も右耳を奪われ、 生きるため、自らの身体を削りながら屍骸地を彷徨う。 だが、探索を続けるうち、 村にはある禁忌が存在することを知る。 「屍骸地には最初から人間など住んでいない。」 住民全員が口を揃えて言う。 「お前も、もう帰れない。」 さらに谷は知る。 この村へ迷い込む者には、 ある共通点があった。 全員、 “人を裏切った者”。 屍骸地は罰なのか。 実在する村なのか。 それとも、生きたまま迷い込む地獄なのか。 身体を失うたびに記憶まで削られ、 “自分が何者だったのか”さえ消えていく中、 谷は最後の選択を迫られる。 脱出するか。 それとも、人間を捨て、この村の住人になるか。 これは、命より重い”身体”を代償に 絶望の村から生還を目指す和風サバイバルホラー

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カクヨム
カクヨム2026/07/20
  • 現在の作品屍骸地 身体を払え、生きたければ