あらすじ
勇者召喚に巻き込まれた少女・湯浅奏は、「無能」の烙印を押され、王国から追放される。さらに勇者の悪意によって「あの女を雇うな」という根回しまでされ、まともな職に就く道を閉ざされてしまった。
生きるために選べたのは、毎年多くの死者を出す最も危険な職業『冒険者』。絶望の底から始まった新生活だったが、奏には、誰よりも冷静に状況を分析し、小さな違和感すら見逃さない卓越した観察眼があった。
一歩ずつ実績を積み重ねた彼女は、やがて「依頼成功率百パーセント」の異名で知られる一流冒険者へと成長していく。
そして数年後、世界を揺るがす異変を前に、かつて彼女を切り捨てた勇者たちは知ることになる。
勇者に与えられた祝福と加護は、世界を救うための力ではない。それは、この世界を終焉へ導くために与えられた"呪い"だったということを。