あらすじ
観客一五〇〇人、空席は七割。斜陽の港町の弱小バスケクラブ〈潮見ブルーホエールズ〉は、来季の開幕を待たずに消えかけていた。
宝くじで七億円を当てた要実(かなめみのる)は、その金で、子どもの頃から大好きだったこのクラブを買い取る。だが金で買えたのは、たった一年の猶予だけ。
派手なスター補強も、魔法もない。彼の武器はただ一つ――誰も値段をつけていない価値を見抜く目。焼き鳥の屋台から、数字に表れない選手まで。過小評価されたものを束ね、潰れかけのクラブを“日本一の事業クラブ”へと作り替えていく、経営再建の物語。