あらすじ
一夜にして、大国の言語が統一された。
学院で翻訳学を学んでいたズナは燃え尽き症候群にかかり、故郷に帰ることにした。愛する楽器を片手に、森の奥で気ままな癒しの日々を満喫していたのも束の間、謎の生き物との遭遇で、危うく命の危機に瀕してしまう。
「喜べ!チンケなお前さんをこの天才的な我輩が救ってやったのだぞ!」
そこに現れたのは、妖魔を自称する明らかに胡散臭い初老の学者だった。
なんの因果が契約すれば、どうやら妖魔は人間社会で名を馳せるという野心があるようで、高らかに笑いながら自身の才能を誇示しようと張り切り始める。しかし所詮は世間知らずの田舎妖精。黙っていればチャーミングで怪しげなイケおじなのに「我輩はお前さんの押しかけ女房なのです!」やら「新興国の王様?知ってるもなにも、そやつは我輩の下僕よ!」と詐欺師も腰を抜かすようなポンコツ知ったかぶりを乱発。ズナは周囲からの多いなる誤解と好奇なる視線を浴びながら、器の広い夫(?)として事態の火消し役を買って出る。