あらすじ
元自衛隊員・悍(かん)は、異世界へ転生した後、ただひとつの願いを抱いていた――
「まともな飯が食べたい。」
そうして彼は、辺境の村・ドーウェンに、小さなパン屋を開いた。
ところが開店初日――
隣には魔族の令嬢(口は悪いが心は優しい)が香りに釣られてやって来た。
店には逃亡中の王女(自称・冒険者)がツケでパンを求めに来た。
毎日欠かさず現れる白髪の少女(実は現役の勇者)が試食を目当てに通い始めた。
魔王、王女、勇者。
その三大要素が揃うまで、たったの五日間だった。
これは、一軒のパン屋と、居場所を失った三人の女の子たちが、
焼きたてのパンの香りに、ゆっくりと、少しずつ、受け止められていく物語。