あらすじ

株式会社サンタクロース、日本支部・物流部長の北村誠(見た目は冴えない中年、勤続三百年)。 ある日、本社からの通達が届いた。──日本支部・物流部門、廃止。 理由は簡単。現代の物流が発達しすぎて、サンタの配送が「不要」になったから。 翌日配送に、俺たちは負けたのだ。 クビを覚悟した俺に渡されたのは、しかし解雇通知ではなく、一枚の辞令だった。 『新規開拓部への異動を命ず。赴任先──異世界』 飛ばされた先は、物流が絶望的に未発達な中世世界。豊作の谷の隣で、村が飢えている。道がないだけで、薬が届かないだけで、人が死んでいく。 ……おいおい。ここ、うちの部署の独壇場じゃないか。 誰が何を欲しがっているか丸見えの「良い子リスト」。三百年鍛えた配送員の超人的な身体。空飛ぶ神獣トナカイ九頭。現代では"時代遅れ"とされた俺の全部が、この世界では規格外だった。 困ってる奴に、届ける。邪魔する奴を、どかす。 業務は、それだけ。──三百年、遅配なしの物流部長が、まだ「クリスマス」を知らないこの世界で、静かに配送を始める。

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カクヨム
カクヨム2026/07/20
  • 現在の作品サンタさん、左遷される。 〜異世界に飛ばされた万年物流部長、「良い子リスト」と神獣トナカイで配送無双〜