あらすじ

西暦38年。 インド最南部で、一人の農家が小さな保管庫を建てた。 目的は、収穫を数え、未来へ残すこと。 それだけだった。 やがて戦争が起きる。 王が農業を嫌う。 黒死病が広がる。 二度の世界大戦が訪れる。 核兵器が落ちる。 巨大地震と津波が人々を襲う。 それでも彼らは、一度も記録を止めなかった。 分からないことは「分からない」と書く。 後から分かったことは、注釈として残す。 決して過去を書き換えない。 二千年近く続いた農家たちの記録は、やがて世界最古の会社として世界に知られることになる。 これは世界を救う英雄の物語ではない。 静かに事実を書き続けた人々の物語である。

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カクヨム
カクヨム2026/07/20
  • 現在の作品二千年、記録を止めなかった会社