あらすじ
西暦2658年。地球連邦植民船「開拓者」は天王星圏への航行中、木星圏でデブリ衝突事故に遭い、推進機と通信設備を喪失する。船長・汐見蘭は乗員七十六名をコールドスリープへ移し、救助の可能性へ最後の望みを託した。
三百二十七年後、西暦2985年。外環評議会の曳航船「屑拾い」は、木星圏で旧時代の漂流船を発見する。地球連邦はすでに歴史となり、その後継である内惑星連合と評議会は戦争の最中にあった。曳航船の船長・黒瀬亮は、時代に取り残された人々を目覚めさせる前に、ただ一人、かつて決断を下した船長を静かに呼び覚ます。