あらすじ
百年に一度、黒い月が空を覆う年。
人々の恐怖や後悔から、世界を破滅へ導く
七つの“大悪夢”が生まれる。
教会は悪夢に対抗するため、身体に“夢痕”を持つ
七人の少女を救世候補として選出した。
七つの大悪夢をすべて倒せば、
世界には次の百年の平和が訪れる。
そして最も多くの人を救った少女には、
現実を一度だけ変えられる“最後の願い”が与えられるという。
救世候補の一人・イノリは、その願いによって、
黒い魔力に身体を侵された幼なじみ・ヨルを救おうと決意する。
しかし、イノリが倒した悪夢は消えていなかった。
悪夢の残滓はすべてヨルのもとへ流れ込み、
彼女の身体に一輪ずつ黒い花を咲かせていく。
七つの悪夢を食べ、七輪の黒い花を咲かせた少女を
“終末の魔女”として処刑する秘密の儀式――七花葬。
イノリが正しいと信じて続けてきた人助けは、
ヨルを救うどころか、彼女を世界最悪の災厄へと
育てる行為だった。
世界を救うためにヨルを殺すのか。
ヨルを救うために世界を見捨てるのか。
自分の善意が招いた結果に絶望するイノリ。
それでもヨルとミコトは、
イノリの選択がすべて正しかったわけではないと認めながら、
目の前の人を見捨てられなかった彼女の心を信じ続ける。
これは、魔法少女が魔女を倒す物語ではない。
世界を救おうとして間違えた少女が、
魔女と仲間に救われ、今度こそ誰も犠牲にせず
世界を救おうとする物語。