あらすじ
■ジャンル:SF×ヒューマンドラマ×家族愛
千夏の双子の妹・千春は、アンドロイド運転の事故に巻き込まれて死亡した。
千春の死から一年が経とうというころ、『死者が生き返る店』という記事を見て、カフェへ走る。
しかし、カフェにいたのは《ユイ》というアンドロイド。店長の累が、いなくなった弟の結そっくりに作ったという。
「死者が生き返る」は比喩。一般家庭の『歩くマネキン』を超越した、最新技術のアンドロイド――という意味だった。
ユイは、喜びや怒り、幸せと不安……ヒトと変わらない感情を見せる。なめらかな動きで、食事もする姿はヒトそのもの。
千春の死から立ち直れていない千夏は、ユイのいるカフェへ通うようになる。
あるとき、累から「妹型アンドロイドを作らないか」と提案された。迷いながらも、千夏はアンドロイド制作を承諾する。
完成を待つ間、千夏はカフェでバイトを始めた。
客には、友人や恋人、家族のようにアンドロイドと過ごす人々がいる。
次第に千夏は、アンドロイドは、ヒトを幸せにする存在でもあるのだ、と思い始めた。
そんなとき、「死んだ息子を生き返らせてほしい」という女性が現れる。
女性は暴力沙汰にも及び、累へ「弟は死んだのに、そこにいる」と、現実を突きつけた。
累も逆上するが、ユイが傍にいることで、冷静を取り戻す。
アンドロイドは、時にヒトを殺し、時に人を癒す――極端な両面を見て、千夏は、妹型アンドロイドを不安に思い始める。
しかし、妹型アンドロイド《チハル》は完成してしまう。チハルは、死んだ千春にそっくりだった。
困惑する千夏だったが、さらなる衝撃が訪れる。
カフェに、一人の青年がやって来た。現れたのは、ユイと同じ顔をした、累の弟の結だった。
ヒトを不幸にも幸せにもするアンドロイド。その狭間で揺れる人々との出会いから、千夏は『家族』の生きかたを見つけ出す。
■主要キャラクター
・日南千夏:主人公。高3。双子の妹の死から立ち直れずにいる。
・日南千春:千夏の双子の妹。1年前にアンドロイド運転の事故に巻き込まれて死亡。
・チハル:千夏の妹型アンドロイド。千春そっくりに作られた。
・棗累:24歳。アンドロイドカフェ『Cafe Androdia』の店長。双子の弟の結を溺愛している。
・棗結:累の双子の弟。アンドロイドエンジニア。技術の追求に余念がない。
・ユイ:結の作った、結そっくりのアンドロイド。カフェスタッフとして稼働中。
・千夏の母親:千春の死亡後、夫の心無い言葉のせいで、廃人状態になっている。
・千夏の父親:仕事人間。ドライな性格で、人の心に鈍感なところがある。
■今後の展開について
本作は3巻規模を想定。
Cafe Androdiaでのバイトを経て、将来をアンドロイドメーカーへの就職に定める。
チハルとの交流で両親も立ち直り、日南家は、新たな日常を歩んでいく。
■表記凡例
○=場面(柱)。( )内に周回・日付・時間帯を記す
「」=セリフ
キャラ名( )=モノローグ(心の声)
ナレーション( )=ナレーション
ト書き=全角1字下げ・現在形
周回=主人公・桃也の主観で「◯周目」と数える。1周目=ループ前の最初の時間軸。