あらすじ
【神の奇跡など存在しない。あるのは誰かがついた極上の『嘘』だ】
千年前、建国の英雄たる大悪魔によって構築された、冷徹かつ合理的な『世界決済システム』。 市民はパンを一つ買うのにも魔力インフラを通貨で『購入・利用』しなければならず、資本が尽きれば待つのは確実な死――。 富と利権を持つ者が民衆の命を合法的かつ完全に支配する、残酷な経済ディストピア。
魔力ゼロゆえに戸籍も存在証明もない男・ルシアンは、システムに通用しない『完全なバグ』として、血の滲むような『詐欺の技術』だけを極限まで磨き上げてきた。
彼が命を懸けて世界の絶対秩序に噛み付く理由――それは、内ポケットにある悪魔契約書の残骸に刻まれた、秒ごとに減り続ける妹の『生命残高』を救うため! 大悪魔の理不尽な契約を、己の知略ですべてハメ殺すため!
「お前の全財産を、合法的かつ不可逆的に強制清算(デフォルト)してやろう」
強欲な聖女の聖水ビジネス、闇金融の多重債務トラップ、人間の脳をハッキングする転生者ビジネス――。 次々に襲いかかる王都の巨悪どもを相手に、ルシアンは『金利一万倍』の基準操作や、流通なき市場の『空売りスクイーズ』といった悪魔的なハメ手で、国庫ごとすべてを強奪していく!
しかしその隣には、「完璧な嘘が剥がれたら、即座にあなたの魂を喰らう」と微笑む、最高に愛おしくも危険な死神の少女・ニアの姿があり――!?
「さあ、お前の信じる絶対のルール(法律)の裏側から、全額身ぐるみ剥いでやろうじゃないか」
法が裁かぬ巨悪を、中央銀行の権力と極上のペテンでねじ伏せる、国家敵対的買収ファンタジー、ここに開幕!