あらすじ
グランヴァルト公爵家に生まれたクリスティーナは、幼い頃から「神罰の子」と呼ばれていた。
一つの属性を極めることが当たり前の魔法一族において、彼女だけは炎、水、風、大地……あらゆる魔力に適性を示したからだ。
その異質な力を恐れた家族から距離を置かれ、孤独な日々を送っていたクリスティーナ。
そんな彼女の前に現れたのは、王国随一の大魔法師を名乗る風変わりな老人だった。
「お主は、お主じゃ。それ以上でも、それ以下でもない」
初めて自分自身を認めてもらった少女は、老人と共に王都へ向かう。
そこで出会ったのは、王国騎士団長レオンハルト。
男装し、魔法師として騎士団に入ったクリスティーナは、魔獣討伐や仲間たちとの交流を通じて、少しずつ「自分がいてもいい場所」を知っていく。
しかし、彼女の力には誰も知らない秘密があった。
神に近づきすぎた者。
古い禁書に残されたその言葉が意味するものとは――。
これは、居場所を失った少女が、家族と仲間、そして大切な人を見つけていく物語。