あらすじ
令和X年。
異世界へと丸ごと転移し、孤立無援となった現代都市・福岡。
侵略してきた異世界の軍勢と「神の奇蹟(魔法)」に対し、福岡の大人たちは剣でも魔法でもなく、現代兵器とインフラの物理法則によって防衛線を死守した。そして今、捕虜となった傲慢なる異世界の王族や狂信者たちを裁くため、前代未聞の「特設軍事法廷」が開廷する。
主人公の弁護士・大橋健律は、味方の弁護団すらもが県庁のシナリオ通りに「出来レースの死刑」を受け入れようとする四面楚歌の法廷に立つ。彼が手にしている武器はただ一つ、厚さ十センチの『六法全書』。大橋は、冷徹な異世界の論理モンスターたちを相手に、現代法と証拠裁判主義という「論理の檻」で泥沼のリーガルサスペンスを繰り広げる。
しかし、法廷での言葉の殴り合いは、外の世界で起きている絶望と完全にリンクしていた。
軍事法廷の真下で、静かに時を刻む空間バグ(時限爆弾)。
深淵の海から迫り来る、神話級の厄災。
言葉で戦う大橋の裏側で、自衛隊、警察、インフラ企業(九電工)の大人たちは、睡眠時間と胃壁を削り、泥と排気ガスに塗れながら、物理と重機で「世界のバグ(魔法)」をデバッグし続けていた。
法と物理。
静と動。
決して交わるはずのなかった二つの戦場が交差した時、魔法を持たない凡人たちによる、神と理不尽に対する最大の反逆が始まる。
チートなし。ご都合主義なし。 代償は血と汗と、莫大な請求書(始末書)。
最高に熱く、最高に胃が痛くなる、異能×ミリタリー×リーガルサスペンスの最高峰、開廷!!