あらすじ
『沈黙思想譚』という、新しい祈りのかたちを描く物語。
語り手が様々な葛藤や後悔、人生の歩みのうちに抱いた疑問を、静かに問いかけを祈りとして灯りを灯したモノ……。
罪は、終わらない。
そして、登場人物たちの祈りもまた、終わらないまま続いていく。
無数の命を奪い、多くの罪を抱いて死んだ。孤独な暗殺者。
彼が最後に想ったのは『愛する者』への懺悔と願いの言葉だった。
その祈りに創造主は彼に応えたのか?
それとも彼の罪に罰を与えたのか?
彼は魔法と七つの美徳が息づく異世界に「ソル」として転生する。そして、たくさんの人と、『特別な少女』との出会いが大切な日常と彼の罪への心を溶かしていく……。
かにおもえたが、巨大な陰謀の影『大罪の権化』達の介入と七元徳、それぞれの思惑が彼を大きな陰謀の渦に巻き込んでいく。
彼に安寧の日々は訪れるのか?
善と罪。孤独と願い。
救済は誰かに与えられるものなのか、それとも、静かに自分のなかで育っていくものなのか――。
この作品は、私の語り得なかった後悔や、ずっと言葉にならずに胸に残っていた問いから生まれました。
ただ、読み終えたあとに、自分だけの言葉で、問いが語れるようになることを願って――。
──沈黙は、問いそのものだった。
この物語は、「語れなかった問い」から始まる思想譚である。
祈り、赦し、沈黙──それらは言葉にできない感情でありながら、人が生きる上で必ず通過する場所でもある。
『沈黙思想譚』は、語ることを急がず、問いを受け止める場所を物語として設計するジャンルである。
ただ、『読む』のではなく、『灯に触れる』という感覚を与えるモノ。
ジャンルは祈る。物語は待つ。
そして、問いを抱えた者だけが、そっと灯に触れる。
そして、その答えを自分だけの宝物にして欲しい……。
共有するも良し、秘めるのも良し、探し続けるのも良し。
選択は、他でもないあなたに任せます。
そんな風に出来たらいいというこのジャンルへ私の祈りです。
そして最後に。
語られなかったことと、語られる未来を、共に歩んでいただけたら幸いです。文学は私の中で『誰かの為に、書くもの』だと祈り、信じてます。
だからあなたにも届くことを……。
もし、届かなくても……。
こういう話があった。
それだけ覚えててもらえるだけで……私の祈りは届きました。