あらすじ
以下、コンテストのためのあらすじです。ネタバレにご注意ください。
僕はジュリアン・タイラー。
転生前の名前は多比良樹里。
黒い髪に瞳。両腕に刻まれた禍々しい魔力の紋様。
黒を持つものは黒忌み子。
そんな差別意識のある小国ベスティアに僕は生まれた。
魔法と魔導が発達し、獣族と人族が暮らす異世界に。
村人から忌み嫌われて過ごす子ども時代。9歳になると必ず行われる能力鑑定の儀式で膨大な魔力があることが判明した。それが貴族に見込まれて、王陛下の代理であるバロン男爵から男爵位と騎士の地位を叙爵することになる。
そして貴族のお嬢様、二つ年下の白銀狼獣人レクスに仕えることになる。
すぐにでも消えてしまいそうな儚さと謎めいた美しさを感じる可愛くて綺麗な女の子。
僕は一度目の恋に落ちた。
だけど僕は知らなかった。この少女が本当は男の子であることを。
レクスは生まれながらに宿業を持ち難病を患っていた。魔力を外部から供給しないと死に至る。僕はそんなレクスのために魔力を供給するという役割を与えられることになる。
ある日、レクスが狼の群れに襲われ命が失われそうになった。僕は死にゆくレクスの願いを聞いて口付けをするとレクスは生き返った。
そして平穏な屋敷での生活を送るはずだった。
深い雪に閉ざされたある日。貯蔵庫に閉じ込められた僕と山猫獣人のアミックを残してレクスたちが忽然と姿を消していた。村から雇われた使用人たちの遺体を残して。
十二年後。僕と幼馴染のアミックは王都で同居生活をしていた。僕は国立魔導図書館で司書として働くことになる。
この時にはレクスの面影を感じる小国ベスティアの狼王アンジュ・ソルエユニクが僕の大親友となっていた。
大好きな本に囲まれて魔導書の解読に製品化に勤しむ日々。穏やかに毎日を送っていたんだけれど腹黒宰相の計略で僕に縁談話が。この日を境にアンジュが僕を襲う狼になったんだ。アンジュの匂いに気づいたアミックも僕の胸に切ないくらいに甘えてくる。僕は初めての感覚を覚えてしまった。
そして隣国からの使節団をもてなす事になった僕は出会う。レクスが成長したような人物ミーラヤと。謎の行動をとるミーラヤを追いかけると大聖堂に。そこで僕たちは拉致をされてしまった。偽物王アンジュを廃し本物の王太子殿下を傀儡の王にしようとする敵対派閥に。
僕を救出するためにやってきたアンジュの身代わりに致命傷を負った僕。その僕を見たアンジュが激昂して異形の姿となって敵を討つ。死に至る難病を発症して。そう。アンジュはレクスだったんだ。僕は命をかけてアンジュを救った。
その後、謀略を見破って本物の王太子殿下を救ったアンジュはレクスとして王でいることが祝福された。そして僕は王に愛される国母となることに。だけど司書でいたい僕はこれまで通りの生活を送る。
アミックと幸せな日々を送りながら。国立魔導図書館でレクスに襲われる日々が続く事になる。身につけた魔導技術で僕とレクスの愛の結晶を創造するために。
僕は二度目の恋に落ちていた事に気づいた。
真実の愛を見つけた僕たちはとうとう結ばれたんだ。