あらすじ

この学園の恋の八割は、私の手紙で動いています。 書いているのは私です。渡すのはお客さんです。届いた恋が実っても、私の名前はどこにも出ません。手間賃は銀貨一枚。西棟三階の空き教室で、放課後だけ開いています。 顔を覚えてもらえない、という取り柄がありました。だから代筆屋ができます。 私が守りたい人がひとりだけいます。セシリア様。あの方には、破滅の夜が来ることになっています。私はまだ一度も口をきいたことがありません。すれ違うだけです。 止めるつもりはありません。ただ、来ないことにするだけです。 そのために、手紙を書きます。書かないこともします。順番を変えます。噂を一本だけ流します。 けれど、私の書いた紙が知らない人の手に渡り、私の合図を知っている誰かが現れ、私の名前を騙る売り物が出回りはじめて―― 代筆屋は、自分の字から逃げられません。

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カクヨム
カクヨム2026/07/19
  • 現在の作品モブ令嬢の私、代筆と噂で悪役令嬢を破滅ルートから逃がします ~この学園の恋の八割は私の手紙で動いてるって、本人たちは知らないけど~