あらすじ
アナトリア王国の由緒ある貴族の出であるアンブローズ・ターレス副将軍は、先の内戦のとき、多くの功績を上げて若くして国軍の副将軍になった。彼は、その誉に恥じないように着実に仕事をこなし、軍内部だけでなく、着任地のセデスでも地元の人々から信頼を寄せられていた。
そんな彼であったが、自分の軍人としての生活に鬱々とした日々を過ごしていた。
あるとき、馴染の娼館メゾン・ウィステリアの主人が新しい娘を拾ってくる。「アイビー」と名乗るその娘は、一目で育ちが良いと分かる女性だった。
アイビーには「素性も出身も問わず働けるところで働きたい」という希望があったので、メゾン・ウィステリアで働くことになるが、最初の客を取ったときに切傷沙汰を起こす。
それがきっかけで、アンブローズは娼婦となったアイビーと向き合い、彼女の客になる。
それ以来、アイビーはアンブローズ以外の男を相手にせず、アンブローズもメゾン・ウィステリアに連泊するほどにアイビーを独占していく。
アンブローズの鬱屈した日々がアイビーとともにいることで解消され、アイビーは彼にとって欠かせない存在になっていく。
そんな中で、アナトリア王国のアーク国王が襲われる事件が起こった。
その事件をきっかけに、アンブローズはその身の振り方を変えなければならなくなるのだった。
*時系列でいえば、「粉ひき小屋の公爵令嬢」の後になります。そして、物語の時期は、同じアナトリア王国シリーズの「彼女が魔女と呼ばれた所以」と「破壊の魔女と精霊の御使」に被ります。
*物語の舞台が娼館ですので、念のためにレーティングを付けています。
*表紙写真「GIRLY DROP」引用。(加工済み)