あらすじ
子育ても落ち着き始めた私は、たまたま近くの公園で打ち上がる花火を家の窓から眺めてふと20年前の記憶を蘇らせていました。当時近くに住むクラスメートと一緒に遠距離通学をしていた私は、やがて彼に想いを寄せるようになりました。お互いの想いに気づくこともなく、私たちの交わす言葉は次第にぎこちなくなっていったのです。
突然会えなくなることを告げ、彼は私を花火大会に誘いました。それは彼との最初で最後のデート。想いを確かめ合ったのも束の間、唇を重ねた彼は目を潤ませ私から去っていきました。同じ花火大会に家族で出かけることになり、会場で彼のことを思い出した私は涙が止まらなくなりました。彼は変わらず心の中で微笑んでいたのです。