あらすじ
「君は形だけの妻だ。愛することはない」
初夜にそう告げられて始まった結婚生活。
夫・ミレーには心から愛する女性がいて、私、パトリシアは書類上の妻にされてしまう。
だが、周囲の不満とは逆に、自ら進んで、妻という名の使用人として働くことになった。
ところが、痴情のもつれで二人は破局。
すると、残ったのは、苦手な貴族の社交と、今更のように始まる結婚式の準備、そして、女主人公として毎日勉強を続ける日々の始まりだった。
「もう愛人を囲う必要もないのに、なぜ私を妻のままにしておくのだろう?」
夫であるミレーは、人が変わったように優しくなり、私の硬くなった心の傷を癒していく。
だが、そんな夫との距離が縮まる一方で、屋敷を訪れた先代侯爵夫妻は、かつて愛人に侯爵家を好き勝手させていたことをパトリシアに厳しく追及する。
その場でミレーが明かしたのは、初夜に妻へ告げた残酷な言葉と、自分の罪。そして――
「君に惹かれている。今度は夫として、君を愛したい」
契約だった結婚は、予想外な方向に進んでいく
夫に突然好意を向けられパニックに陥る妻と、一途に過去の過ちを償い続ける夫が、結婚後に本当の夫婦になるまでの後日談です。
短編
愛人と夜を過ごすので君は自由にしていいと言われたので、全力で喜んで使用人になりましたの後日談です。
こちらを先にお読みいただく方が楽しめます。