あらすじ

死者の魂は七日だけ精霊となって現世に留まり、家族が送り火で天へ還す。だが還されなかった魂は日ごとに記憶を失い、やがて名も想いも持たぬ美しい異形――妖精へと堕ちる。  峠の灯火守ヨルは、流行り病で亡くした妻サナを送れずにいた。禁じられた術で妻の精霊をこの世に留め、名を忘れかけた彼女と静かに暮らす。だがその術には、恐ろしい代償が隠されていた。妻を留めるほど、留めたい理由そのものが、彼の中から失われていく。  巡回司祭リディの来訪が、閉ざされた小屋の時間を動かしはじめる。雪と火と闇の峠で、男は何を燃やし、何を残すのか。喪失と再生を静謐に描く、本格ダークファンタジー。

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エブリスタ
エブリスタ2026/07/19
  • 現在の作品精霊葬の夜に