あらすじ
千葉県に、何かが起きた。
通信は途絶え、電気は消え、県外へ続いていたはずの道の先には、見知らぬ世界が広がっている。
だが、普通に暮らしていた人々は、何が起きたのか何も知らない。
知らせるはずの行政も、自衛隊も、専門家も、答えを持ってはいなかった。
いつ戻れるのか。
そもそも、ここはどこなのか。
法や金は、まだ意味を持つのか。
限られた食料と水を、誰に、どう分けるのか。
答えを待つ間にも、人々は生きなければならない。
これは英雄が世界を救う物語ではない。
日常を失った普通の人々が、知らないまま考え、迷い、選び、新しい日々を紡いでいく物語である。