あらすじ
僕の頭の中では、考え事はいつも会議になる。
孤児として育った気弱な少年ノアには、誰にも言えない秘密があった。
頭の中には五人の人格が住んでいるのだ。
戦術を司る【土】のガイア。
仲間を守る【火】のイグニス。
冷静沈着な【水・氷】のグレイシア。
命を慈しむ【生命】のフローラ。
そして、読み解くもの【星】のノヴァ。
何かを決めるたび、五人は頭の中の円卓に集まり『評議会』を開く。
今日も頭の中は大騒ぎ。
しかし、ある日訪れた一人の旅人が
ノアを見てこう呟く。
「……英雄たちが、なぜ生きている。」
実は五人は、三百年前の世界大戦で命を落とした伝説の大魔導士だった。
救えなかった命への後悔を胸に、自らを未来へ託した英雄たち。
そして彼らに選ばれた少年ノアは、旅の中で世界に伝わる"英雄の歴史"と、本人たちだけが知る"真実の歴史"を知っていく。
偏見、種族、戦争、そして『違う価値観を持つ者とどう共に生きるか』。
五人の英雄と一人の少年が紡ぐ、笑って泣ける王道ファンタジー。