あらすじ
高校二年の秋。主人公は、生徒会長を目指す親友と「互いの恋を応援し合おう」と約束を交わす。初恋の相手を胸に秘めながら、かけがえのない友情を信じて過ごす日々。しかし、一つの出来事をきっかけに、その誓いは静かに軋み始める。
やがて訪れる春。何気ない一本のメッセージが、主人公の青春を根底から覆す。信じていた親友、届かなかった恋、拭いきれない後悔。裏切られたという思いは、彼の心を深い絶望へと突き落としていく。
修学旅行の函館で迎える、忘れられない夜。そこで主人公が目にした光景は、彼の心に決定的な傷を刻むことになる――。
それでも青春は、失うことだけでは終わらない。
恋に破れ、友情に傷つきながらも、本当に大切なものに気づいていく一人の高校生の姿を描いた、切なくも温かな青春小説。