あらすじ
「お兄さん……今夜、行く場所、ある?」
すべての始まりは、東京・新宿の冷たいコンクリートの上だった。孤独に凍えていた20歳の少女・紡(つむぎ)を救ったのは、しがないサラリーマンだった航(わたる)。二人が北の大地・秋田へと移住し、100歳を超えてもなお現役農家として爆走する驚異の祖母に見守られながら紡いだ小さな愛の種は、やがて誰も予想しなかった大家族の大樹へと成長していく。
佐藤家に脈々と受け継がれるのは、豊かな大地の恵みと、「孤独な人間を絶対に放っておけない謎の遺伝子」、そして――夜になると燃え上がる変わらぬ情熱。