あらすじ

​明日、地球はクソデカ隕石のせいで滅亡する。 ​誰もが家族や大切な人と最後の時間を過ごす夕方、ぼっちで性格のキツい私は、一人で学校の屋上に侵入していた。スーパーのバーコードハゲのおじさんから買ったパックのサーモン寿司と、ファンタグレープ。それが私の、人生最後の晩餐だ。 ​醤油を雑にぶっかけ、いざ至福の時を迎えようとした瞬間、スマートフォンが鳴る。 着信は、私のたった一人の親友――カナメからだった。 ​「地球最後の日なのに……ちょっと相談に乗ってほしいんだけど」 ​どうせ、あの子が片想いしている『黄金色先輩』に告白するかどうか迷っているのだろう。あの子の性格なら、一瞬で分かる。 自分の気持ちを最後まで隠したまま、泣きじゃくる親友の背中を、私はいつものように憮然とした態度で押してあげる。 ​「ありがとう!! 大好きだよ重ちゃん!!」 ​スピーカー越しに響くあの子の言葉。けれどその「大好き」は、どこまでも親友としての意味しか持たなくて。 ​口に放り込んだサーモン寿司は、どうしようもなくしょっぱかった。 迫り来る隕石を見上げながら、私は屋上のコンクリートに仰向けになる。 伝えることだけが、愛じゃない。 地球最後のその日まで、あの子の最高の『親友』であり続けた私へ、78点の乾杯を。

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カクヨム
カクヨム2026/07/19
  • 現在の作品地球最後の日にアンタの恋愛相談に乗るアタシの身にもなってくんない?