あらすじ

勇者ロアン・ハースの葬儀の日、最後の弟子エナは、弟子帳に名前がないことを理由に「晩年介添人」として処理されかけていた。 師匠が使っていた焦げた鍋も、勇者の看板も、本家と王国の管理物として運び出される。エナに求められたのは、遺品引継書への署名だけだった。 そこへ現れたのは、酒臭く、口が悪く、喪服もまともに着ていない元勇者候補ガルド・アッシュ。 雨の中、泥へ下ろされた勇者の看板。その裏から見つかったのは、ロアンの筆跡で書かれた【未済】の札だった。 北門市場。火種。鍋。子ども三人。 勇者の名を継げなかった少女と、勇者にならなかった男は、看板の裏に残された仕事を片づける旅に出る。 これは、勇者の名前を継ぐ話ではない。 誰かに分けた火を、もう一度届けに行く話である。 ※カクヨムにも掲載しています。

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小説を読もう2026/07/19
  • 現在の作品勇者の名を継がなかった最後の弟子 〜くたびれ元勇者候補と、看板を下ろす旅〜