あらすじ

その男に才はなかった。スポーツも、勉学も、優しさすらも無く。 人々を惹きつけるカリスマや圧倒されるような表現力もなかった。 無い無い尽くしの中、親友や親族の悲劇に酔えもせず。死んだ物は死んだ。ただそれだけを思うロクデナシだった。 その心に悲しみや何とも言えない透明感はあったが、如何せん薄っぺらだった。 親のロウソクに灯油がかかる様な事があっても無常だが、そんな物だと思うそんなロクデナシは、何故か酷く文章にしたがる人だった。 その文章の中なら如何様にもかけるから。自らの異常を薄情を凡人らしさを見ずに済むからと。 何とも不義理で、醜い。 そんな凡人の演劇をご覧あれ。

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カクヨム
カクヨム2026/07/19
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