あらすじ
国民的VRMMO『妖都モノガタリ』——サービス開始からわずか一年で社会現象となった大ヒットタイトル。その運営会社で現場責任者を務める田中一郎太は、ある日、ゲーム内のモンスターやNPCが現実世界に漏れ出してくるという、前代未聞の事態に直面する。
会議室にはゲーム最弱モンスターの猫又が居座り、ロビーには妙に律儀なチュートリアルNPCが立ちはだかる。原因は不明。マニュアルにも規則にもない。だが田中には、誰にも言えない秘密がひとつあった――彼は学生時代、このゲームのヘビープレイヤーだったのだ。
諦めきれない生真面目さと、隠しきれない元プレイヤーの血が騒ぐ中、田中は個性豊かな部下たちと共に、今日も「なかったこと」にするための奮闘を続ける。