あらすじ
母は英雄。父は大魔導士。妹は聖女。
世界を救った英雄夫妻の娘として生まれたリゼ・グランシャールは、誰もが羨む環境で育った。
ただひとつ、彼女自身を除いて。
尊敬する母のようになりたい。
そう願い続けた少女が迎えた十八歳の成人の日。
才能を授かる神聖な儀式で、リゼの手に現れたのは黒い花の刻印だった。
そして告げられた彼女に宿った力は、死者と向き合う禁忌の術――ネクロマンサー。
英雄の娘が持つはずのない力、世界から恐れられる力。
しかし、その黒い花はかつて母アルテミアの手にも刻まれていた。
そしてなぜ、長き眠りから目覚めた冥王レグナスは彼女を知っているのか。
これは、英雄の娘が母の残した秘密を辿り自分だけの道を見つける物語。