あらすじ
「……いらねえ。割る」
「まてまてまて!」
親の都合で田舎に預けられ、不貞腐れる少年・透が山の中で出会ったのは、お面をした不思議な少年。
透がナツと名付けたその少年は、山のことには詳しいくせに、ラムネ瓶の開け方ひとつ知らない。
石で瓶ごと割ろうとし、木の根で転んでは「山が悪い」と拗ね、虫を見つけては透に似ていると笑う。
透の言葉を真似て、どんどん口が悪くなっていくお面の子。
二人は毎年、夏の時間を重ねていく。
変わっていく透と、変わらないナツ。
からかうナツ。笑うナツ。拗ねるナツ。
「早いなぁ」と、眩しそうに呟くナツ。
そして、「もう来るな」と告げる声。
――「見たら死ぬぞ」
今日も、ナツはお面を外さない。
ビー玉のようにきらきらした夏の時間と、どろりとした人外倫理をラムネ瓶に詰めた、現代和風ファンタジーBL。
人外×人間。基本は喧嘩ップルです。
少年はやがて大人になり、役所のお兄さんになります。
夏休み、ラムネ、祭り、毎年の再会。
喪失、執着、不可逆、クソデカ感情を詰めました。
甘々ハッピーエンドです。
ただし、ハッピーエンドと優しさと誠実の定義は、山と人間社会で少し異なります。
※全年齢向けに調整した版です。
※全話執筆済み。最後まで予約投稿します。